とある日のこと、ぶらぶらあてのない散歩途中に見かけたのは、
自分が通り抜けるには十分な高さまで開いていると思われるシャッターを、
なにが気に入らなかったのか、頭と顔を使って、
必死でグイグイ押し上げようと奮闘している1匹の力自慢の野良でした。
後ろ足をぐっと踏ん張ったまま、
前足が浮くまで頭を上げてシャッターを押上げようと必死になってるその姿からは、
「たかがこんなシャッターひとつ、押し上げてやる !! 」という、
この野良の心の叫びが聞こえて来るかの様でした。
それにしてもいったい何が気に入らなかったんだろう・・・。
もしかして下を通り抜ける時に、頭をシャッターの下にコツンとやっちまって、
その怒りをシャッターにぶつけてるんじゃないだろうか・・・。
いやいや、まさかね・・・。